Movable Typeを再インストールする場合の手順を紹介します。
最近発生したファーストサーバの障害で多くのウェブサイトが影響を受けているようで、その中にはMovable Typeで構築されたサイトもあるようです。
そういった万が一のケースを考慮して、MTの再インストール手順を把握しておき、復旧を少しでも迅速に行えるようにしておくことが必要でしょう。
ここでは、障害前のデータベースが残っていてMTのプログラムファイルのみ消失した場合、あるいはすべて消失したものの、MySQLでエクスポートしたデータベースのバックアップが手元に残っていて、それをMySQLにインポートした状態からの、Movable Typeの再インストールについて解説します。
1.MTプログラムのアップロード
復旧前と同じディレクトリにMTプログラムをアップロードします。
障害前のmt-config.cgiが残っている場合は、それを元のディレクトリにアップロードしてください。
2.MTの再インストール(mt-config.cgiが残っている場合)
1項でmt-config.cgiが残っている場合、mt.cgiにアクセスすればログイン画面が表示されるので、これで再インストールは完了です。
ログインすれば障害前の管理画面にアクセスできます。管理画面が正常に動作することと、再構築が正常に行われることを確認してください。
3.MTの再インストール(mt-config.cgiが残っていない場合:その1)
mt-config.cgiが残っていない場合は、新しいMTをインストールするときのインストールウィザードにそって作業を進めます。
この手順を行うことでmt.config.cgiファイルが生成されます。この手順でデータベースの内容が初期化されることはありませんが、万が一、ウェブサイトの設定を行う手順に進んでしまった場合、データベースの内容が初期化される可能性があるので作業を中止してください。
MTをインストールしたディレクトにアクセスして「サインイン」をクリック。
「開始」をクリック。
「次へ」をクリック。
障害前と同じデータベース情報を設定して「接続テスト」をクリック。
「次へ」をクリック。
障害前と同じメール設定を行って「次へ」をクリック。
「次へ」をクリック。
新規インストールであればアカウント設定画面に遷移しますが、データベースに情報があるのでインストールウィザードは完了して、次のようにログイン画面が表示されます。
ログインすれば障害前の管理画面にアクセスできます。管理画面が正常に動作することと、再構築が正常に行われることを確認してください。
4.MTの再インストール(mt-config.cgiが残っていない場合:その2)
3項の手順の代わりに、障害前と同じmt-config.cgiを手作業で作成すれば復旧できます。
5.環境変数の設定(mt-config.cgiが残っていない場合)
障害前のmt-config.cgiが残っていない場合、新たに作成したmt-config.cgiをダウンロードして任意のエディタで開き、障害前に設定されていた環境変数を設定します。
設定後、元のディレクトリにアップロードしてください。
環境変数の設定有無、あるいはどのような環境変数が設定されているかは利用しているMTによって異なります。