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日本でIE6がいつまでたってもなくならない理由

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3月6日にMicrosoftから「Internet Explorer の自動アップグレードについて」が掲載されましたが、正直なところそれによってIE6はまだそう簡単になくなりそうにない気がしています。少なくとも私の勤める会社では。

IE6

すでにご存知の方も多いと思いますが、その理由のひとつと思われることを本エントリーに記しておきます。

ちなみに、分野別データ:通信:インターネットの「端末別にみた個人のインターネット利用者数・比率の推移(Excelデータ)」によると、平成22年末のPCからのインターネット利用者数は約8700万人です。

インターネット利用者数

一方、全世界のIE6カウントダウンサイト「The Internet Explorer 6 Countdown」では、日本のIE6利用は現在約6%です。

The Internet Explorer 6 Countdown

そのまま計算すると、日本では約520万人がIE6利用者ということになります。この値や計算式が妥当かどうか分かりませんが、いずれにしても以下に述べることは520万人の中の一部の話です。

1.社内システムがIE6にしか対応していない

うちの会社では、日常業務で利用する某社内システムがIE6にしか対応していません。ときどき他のブラウザで試してみるのですが正常に表示されません。よってIE6を更新することができない状態がすでに何年も続いています。

また、正確には把握できていませんが、そういった社内システムが複数存在しているかもしれません(推測)。つまりすべてのシステムが対応しないとIE6をやめることができません。

さらに、グループ企業全体でこういったシステムを共同利用していると、グループ企業全体の調整などのオーバーヘッドがかかってしまい、簡単にアップグレードできないといった事情があるのかもしれません。

2.自動更新を抑止

某社内システムがIE6にしか対応していないため、数年前からIE7以上のブラウザへの自動更新は全社的措置として抑止されています。当然今回の「Internet Explorer の自動アップグレードについて」で自動更新されるはずもありません。

3.まとめ

そういうわけで、少なくともうちの会社でIE6がなくなるのはまだ少し先の話になりそうです。好きで使っている訳ではなく、使わざるを得ない状況が続いているということです。正直なところIE8対応とかすぐにできそうな気がするのですができません。

脆弱性とかセキュリティとかそういう問題があることは(企業として)理解していると思うのですが、対応するにあたって何か大きな障壁があるような気がしてなりません。

よってMicrosoftがいくら自動更新機能を導入しても、こういった部分はどうにもならない状況なのではないかと推察します。

余談ですが、私はブログを始めてテンプレートなどを公開するためにCSSにも手を出し始めたおかげで他のブラウザを使うようになりましたし、社内システム以外でIE6を使うことはほとんどなくなりましたが、社内でIE6に慣れきっている人はいまだに他のブラウザに乗り換える気配がない人もちらほらいるようです。もちろん職場に限った話で、自宅のPCではIE6はすでに使ってないと思いますが。

4.関連サイト



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